心が風邪を引く

そもそもどんな病気なの

うつ病はけっして珍しい病気ではありません。「心の風邪」とも呼ばれ、アメリカでは10人に1人が罹ると言われています。 うつ病の典型的な症状としては、気分が沈んでゆううつな思いに苛まれる抑うつ気分があります。この症状は午前中はひどく、午後から夕方にかけて軽くなるのが特徴です。他にもイライラして落ち着きがなくなったり、寝付けずに朝早く目が覚めてしまったり、自分などは居ない方がいいという絶望感に襲われたりと言った症状があります。 注意する点としては、例えば気分が沈んだからと言って、即「うつ病だ」と決めつけてはいけない、ということです。うつ病の症状は様々あります。その中のいくつかの症状が一定期間持続する、という点が発症を疑う時のポイントになります。ただし、そうした条件にあてはまる場合は、なるべく早く専門医を受診することをお勧めします。早期発見早期治療は、何にも勝るものですから。

こんなうつ病、あなたはご存じですか

一口にうつ病と言いますが、実はいろいろな種類があります。そして、中には一見してそれとは分からない、やっかいなものもあるのです。 まず、仮面うつ病。患者さんが仮面のような顔になるわけではありません。頭が痛い、手足がしびれる、など心ではなく体の症状として現れるのです。身体症状の仮面をかぶっっているということです。本人も周りもうつ病と気が付かないことも多く、診断が遅れることがあります。 それから、若者に多い非定型うつ病というものがあります。従来の典型的な症状とは異なって、楽しいことがあると一転して明るくなります。ところが、すぐにまた落ち込んでしまい、それを繰り返します。 そして、退行期うつ病。老年期にさしかかる頃に発症します。男性では会社を退職したり、女性でしたら更年期を迎えたり、と言ったそれまでとは環境や体内のバランスが変わる時が要注意です。 いずれにしても、気持ちの問題とせずに、病気としてきちんと向き合い、一定期間治療に専念する、それが最も大切なことではないでしょうか。